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2011.01/14(Fri)

錆びていた彫刻刀

昨夜、小学生の娘がきまり悪そうに話しかけてきた。
「おじいちゃんの彫刻刀なんだけど、うまく使えなかった…」
今、図工の授業で版画をやっているのだという。
彫刻刀が必要だから買ってほしいと娘に言われたとき、私は父の形見の彫刻刀セットを思い出した。
手先が器用で色々なものをつくっていた父が、いつもピカピカに研いでいた彫刻刀のセットだ。
父は亡くなる直前に私へこれを託したものの、なかなか使う機会がなかった。

「これ使ってくれたら、おじいちゃんもきっと喜ぶよ」
そう言って私は娘へ与えた。
あんなにピカピカの彫刻刀、かえって切れすぎてしまって危なくないかなあなんて思いながら。

しかし実際は違っていたようだ。
他の子供たちはすいすいと彫刻刀で木を削っているというのに、娘はなかなかうまくいかない。
それを見ていた図工の先生にこう言われたそうだ。

「あら、この彫刻刀、錆びているわね」

父の彫刻刀はピカピカだと思い込んでいた私が、ろくに点検もしないで娘に渡したのが悪かった。
そうか、あれから何も手入れしていないんだもんなあ。
錆びてて当たり前なんだ。

ずいぶん季節はずれだけれど、さだまさしの「精霊流し」を思い出した。
亡くなった彼のギターを弾いたら、いつの間にか錆びついていた糸で薬指を切ったという歌詞。

父が亡くなってもうすぐ五年。
娘へは新しい彫刻刀を買ってあげて、錆びたこの彫刻刀は私がずっと大事に持っていよう…

テーマ : 思ったこと・感じたこと - ジャンル : 日記

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