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2010.03/06(Sat)

見送る人 旅立つ人

重松清氏の短編「拝啓、ポンカンにて」を読んだ。
その中の一場面。
上京する息子にいつもと同じように接している両親。
もう少し気にしてくれてもいいのにと思った息子が
列車の中でスポーツバッグを開けると、
ポンカンに両親からサインペンで応援メッセージが
書かれていた。

ふと自分のことを思い出す。
最初に家族の元から旅立ったのは、大学生の時。
私は新しい生活のことで頭がいっぱいで
残された家族の事など考える余裕もなかった。
当時高校生だった妹に後から教えて貰った。
「お姉ちゃんがいなくなってからしばらくは
食事の時も誰もしゃべらなくて、お通夜のようだったよ」
食事の話題も、私のことばかりだったそうだ。

仕事の関係で一度実家に戻った私は、
次に“結婚”で家族の元から旅立った。
荷物を全て新居に送り、後は身一つで広島から東京へ。
駅へ両親は見送りに来なかった。
妹と、当時まだ幼かった妹の子供が見送ってくれた。
甥っ子は、自分も私と一緒に電車に乗ると思っていたようで
私だけ改札を出たら、不思議そうな顔で私を見ていた。
妹はずっと手を振っていてくれた。

色々な場面で「旅立つ」側だった私は、
数年前、父を「見送る」側になった。
そしてこれからたぶん、
色々な人を見送る側になるのだろうと思った。

おそらく私より早く逝ってしまう母、義父母、
もしかしたら夫…
娘もいつか手元を離れていくだろう。
見送る側がどれほど切ないのか
この歳になってやっと気づいたような気がする。

もうすぐ父の命日。
生きている父が最後に私に投げかけてくれた言葉が
「いってらっしゃい」だったのを
ふと思い出した。

テーマ : 思ったこと・感じたこと - ジャンル : 日記

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