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2007.11/06(Tue)

黄色い蝶

実家の母が、長電話をするようになった。

父親が亡くなるまでは、
私が実家へ電話をかけても
「電話代が高くなるから」と言って、
10分もしゃべらず、
必要な事だけ話してから
さっさと電話を切っていた母。

今では、気がつくと20分以上、母は話し続けている。

話の内容は、たいてい同じような感じで、
誰かとどこかへ買い物に行った話、
自分の健康状態の話、
以前にも聞いたことのあるような話…。

ただ、「うんうん」と聞いてあげることだけが
遠く離れた地に住んでいる私にできる
親孝行。

先日の電話では
「黄色い蝶を見た」という話をしてくれた。
庭に長いこと、黄色い蝶がひらひらと飛んでいたそうだ。
それを見た近所の人が
「黄色い蝶は、死んだ人の分身なんだって。
お父さんが来てくれたんだよ。」
と、話してくれたらしい。
二、三日前、私も偶然道で黄色い蝶を見た話をすると、
母は「じゃあ、お前のところにも来てくれたんだねえ。」と
うれしそうに言っていた。

黄色い蝶は、おそらく「黄蝶」と言って、
成虫のまま冬を越すらしい。
だから、この時期であっても
この蝶を見ることができるのだろう。

でも、そんなことはどうでもいい。
あれが父だと思っていれば、
母も私も幸せなのだから。

数日後、母から七五三のお祝いと一緒に
手紙が届いた。
お祝いの言葉と一緒に書かれた一文。

「でも秋の夜は長いです。寒さも身にしみます」

これからやって来る、長い冬と
それを独りで耐えていく母を想い、
胸が痛くなった。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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