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2011.09/09(Fri)

福島のトマトとおばあさん

一瞬何をしているのか分からなかった。
スーパーの野菜売り場
箱入りトマトが積まれている場所で、
おばあさんがひとりしゃがみ込んでいたのだ。

その箱入りトマトは、箱自体はみんな同じで
横に産地のシールが貼ってあった。
「福島産」と「青森産」
おばあさんは、ご丁寧に
福島産のトマトの箱を全部左によけて、
青森産のトマトの中から
美味しそうなものを物色していた。

“福島の農作物を食べることで福島を助けよう”
そんなスローガンを政府が掲げていても、
“店頭に出るものはちゃんと放射能の数値を計って
安全なものばかりです”
スーパーがそう宣言しても
やはり気にする人は気にするのだろう。
そのおばあさんも、もしかしたら
可愛い孫にトマトを食べさせるため
福島産を避けたのかもしれない。
人それぞれ、いろいろな考え方はある。

でも、それならもう少しさりげなく
「青森産」のトマトをそっと買えばいいのに。
まるで汚いものを避けるかのように
おばあさんの横に積まれていく
「福島産」のトマトの箱。
もしかしたら、その様子を見て
「福島産」のトマトを買うのをやめてしまった人もいたりして…

“買わない”という選択権はある。
でも“買おう”と思っている人の
気持ちをそぐような行為は
どうなんだろう?

最近、福岡の「ふくしま応援ショップ」の開店が
放射能を心配するメールや電話で
中止になってしまったそうだ。
危ないと思っているのなら、買わなければいい。
近づかなければいい。
しかし福島の農作物を買って
福島の応援をしようと思っている人たちの
邪魔をするのはどうなんだろう?

「青森産」のシールが貼ってあるトマトの箱は、
もうあまり美味しそうなトマトが入ってなかった。
しゃがみ込んで長々と吟味しているおばあさんの横にある
形の良い完熟トマトが入った
「福島産」の箱を私はひょいとカゴに入れ、
野菜売り場をあとにした。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと - ジャンル : 日記

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