スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2006.06/21(Wed)

静かな戦い

やはり、このことを書かずにはいられなかった。
山口母子殺害事件のことである。

最高裁で無期懲役判決を破棄し、2審に差し戻すという判決が下された後、被害者の木村さんは、いくつかの民放番組で、自分の気持ちを述べられていた。

番組内では、あの事件の経過と、その都度木村さんがマスコミに対して訴えかけてきた自分の率直な気持ちが放映されていた。

最初の頃、TVに向けられた木村さんの顔は、本当に「」のようだった。
「とにかく犯人を死刑に」
「死刑にならなければ、自分で相手を殺す」
そんな趣旨のことを叫ばれていた。

昨日、TVに出演された木村さんは、あの時の発言を「不適切な表現で、色々な方からご批判をいただいた」と言われていた。
でも、あれが遺族の心からの叫びだったんじゃないかと、私は思う。
あの悲痛な訴えが、日本国民の心を、そして司法を動かしたのではないだろうか。

昨日は、木村さんの他に、犯人の実父も顔を隠してTV出演していた。
犯人の家族… 色々辛い目に遭われてきたのではないかと思う。
でも実父の言葉は「自分たちは何も悪いことをしていないけれど、犯人の父親だから仕方ない、謝ります」みたいな感じで、何というか、淡々とした物の言い方だった。

実の息子が死刑になるかもしれない。
それは、たとえ息子がどんなにひどいことをしたとしても、親として、とてもつらいことだと思う。
でも、あの父親からは、そんな悲痛な想いが全然伝わってこなかった。
息子を無期懲役にしたいのなら、息子のような悲惨な事件を起こした人間を「死刑以外」で、どのようにしたら更生させることができるのか、この父親は今まで必死に考えてきたのだろうか?

木村さんは、死刑という制度が本当にいいのかどうか悩み、アメリカの死刑囚に面会したことがあったと話していた。
その死刑囚は、「死刑だと宣告されたから、本当に自分のやったことを反省することができた」という趣旨のことを話されたそうだ。

死刑」という制度が、本当に正しいものかどうか、私には分からない。
ただ、遺族が、自分の愛する人を殺されたとき「死でもって償って欲しい」と感じるのは、とても自然なことではないかと思う。

昨日TV出演されていた木村さんの雰囲気は、何というか、「禅僧」のようだった。
最初は憎しみだけで生きてきた人が、色々な人の話を聞き、色々な考え方を受け止め、何か「悟り」でも開いたかのような顔。

彼の「静かな戦い」は、これからも続く…。
スポンサーサイト

テーマ : ひとりごと - ジャンル : 日記

05:55  |  所感  |  TB(0)  |  CM(5)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。